インタビュー

近年、自己の成長のために、精神的な世界について学び、それを人生に活かそうとする流れが出てきました。魂喜村でも、そういった内容を学べるプログラムがありますが、こうしたプログラムを提供しているオーナの福井さんって、一体どんな方なんでしょうか? いろいろお話を伺ってみました。

 

Q.福井さんがこの魂喜村をはじめたきっかけは何ですか?

すべてを話すとかなり長くなるのですが、まずは趣味として楽しんでいたダイビングの仕事をはじめたこと。1991年に独立して、福岡にお店をオープンしたことが転機のひとつとなりました。社会人になる前から独立することは決めてましたし、それまでの仕事で成果を出す方法を覚え、また多くの様々な経営者と仕事で交渉していたので、経営に関しては何の不安もなかったです。お店を開ければ開けるだけお客が増えていきましたね。あっという間に3店舗となり、その上必要にせまられて、旅行業もやりだしました。

 

ダイブングを楽しむ福井夫妻

その頃から「たかがダイビング、されどダイビング」で経営者の端くれとして、何か基本となる人生の真理を知りたい欲求に駆られるようになりました。「強くイメージしたことは必ず実現する」というような話を人から聞いて、自己啓発プログラムを導入してみたり。確かにそれらは有効でした。ただ、何かが足りないという思いもし続けました。

 

そして、その足りない部分を補う意味もあって、起業した時より目に見えない存在の仕組みや内容を把握したくて、いわゆるスピリチュアルにも興味を持ちました。当時(1990年代初頭)誰も知らないバシャールの本を読みはじめたり、エハンデラビィ氏の講演などに行きはじめたり。その頃はまだまだ一緒にスピリチュアルの話ができる人は少ない時代でした。

 

そんなこんなでやってきましたが、ダイビングという自然に接する仕事がいつの間にか完全なビジネスになり、毎日ネクタイを締めて飛び回る毎日に自問自答するようになりました。経営に関しては、毎月税理士さんが太鼓判を押すほど問題なく進んでいきましたが、自分の会社なのにルールを作りすぎて、その窮屈さからどうしたら抜け出せるかを考えていた時期です。

 

ネガティブになっているときはネガティブなことを引き寄せます。その頃、2年続けて大きなトラブルが起こり、必然的に自分と向かい合わなくてはいけなくなったのです。そこで、ようやく自己啓発プログラムの使い方の誤りに気がつきました。それは、ポジティブなイメージはポジティブな現象を引き寄せる。そのことはよくわかっていても、ネガティブなイメージも同様にネガティブなイメージを引き寄せることをきちんと理解していなかったことでした。今までわかっていたつもりのスピリチュアルの波動ということを再度意識しだしました。
そして、本当に自分がワクワクすることは何なのか?という原点をイチから考えはじめたのです。

 

そして、導き出された答えは「人生の真理を知る人生に進みたい」というものでした。そのことを考えると、いてもたってもいられなくなり、すぐに沖縄移住を決めました。自然が多く残っていて、純粋な人たちが多い沖縄北部のやんばるが最適でした。

 

そして沖縄に来てしばらくは、それを伝える手段として、ダイビングやカヤックやトレッキングなどをやってました。でも、深い内容についてはスタッフに任せるべきではないという考えに至り、自分が直接多くの人に接して「人生の真理メカニズム」を癒しながら伝えていきたいと「ヒーリングビレッジ魂喜村」を運営することになったのです。

 

魂喜村の愛猫トミー

 

Q.福井さんは、何度も不思議な体験をしているそうですね。どんな体験なのですか?

小さい頃から、この世は目に見えることと耳に聞こえることだけがすべてではないと思っていた自分がいました。生まれた直後はなぜか泣かなかったそうで、妙に落ち着いた赤ん坊だったようです。また、当時は病院内では赤ちゃんの名前が足の裏に書いてあって、他の赤ちゃんの足の裏を見て不思議な感じで見ていたのを覚えています。この世でのスタートから変な子でした(笑)。

 

ソユーズ

中学3年の頃、宇宙から帰還中の有人宇宙船が故障して空気が漏れ、地球到着時には3人の飛行士が亡くなるという夢をみました。その時、飛行士たちの苦しそうな顔がはっきり見えてショックを受けたんですが、そのまま目が覚めたら、ニュースで現実のこととして新聞やTVで放送されていたのです。それがソ連のソユーズ11号の事故でした。なぜ外国のそういう事故が自分の夢に出てきたのかまだその時はわかりませんでした。最近になって、その理由もわかるようになったんですが、ま、それはまた別の機会に(笑)。

 

高校3年生の頃は体育の時間に、ラグビーの試合で強烈なタックルを受け失神したのですが、その時、いわゆる三途の川を渡りかけていたんです。
真っ暗闇の中で、川を横切っている自分がいました。すると遠くから私の名前を呼ぶ声がしてそれがだんだん大きくなりました。思わず何度もその呼びかけに返事をしていたら、この世に引き返してこれたのです。自分という肉体から自分の魂が抜け出て戻るという感覚をこの時感じたのでした。声をかけられなかったらそのまま逝っていたかもしれません。それを機にしばらく「死」について考えました。

 

また、大学生の頃、まだあまり道路整備がされてなかった九州の阿蘇山を車でドライブした時です。同乗していた彼女にいいところを見せようとして、車幅がやや広くなったところで急にUターンをしたら、後輪が道から落ちてあと数センチ下がったら谷底へ落ちるところでした。
その時、確実に誰かが車ごと後ろから押してストップがかかりました。でも事実は、ストップしたというよりは1m程押し戻されたのです。間違いなく大きな存在を感じた瞬間でした。その後、通りがかった暴走族のお兄ちゃん達が助けてくれたのはいい思い出です(笑)。

 

セルフビルドが基本の魂喜村

社会人になってからは、商人(あきんど)の町大阪で不動産セールスの世界に飛び込みました。いずれ独立し経営をするため、そしてその後の人生のため、自分を大きく成長させたいという思いと望みがイメージとして強くあったのです。そうしたら今でいう引き寄せの波動で、不思議なことにその会社(当時3000名ほど)のトップセールスマンの直属の部下として配属され、わずか2年半ほどの在籍で、最後は全社中3番目の売り上げができるまでになりました。若干25歳の頃です。

 

その頃、電話で新規のお客としゃべっていても手に取るほどお客の顔や会社が見えてきて、アポイントをとって訪問すると、ほぼイメージ通りだったことを覚えています。
その上、何の根拠もないのに「このお客さんと会えば必ず契約が取れる」と思え、そういう時は実際にほぼ100%契約が取れました。

 

その後、日本一の都市、東京で自分の営業力を試したくて、当時これからが花形産業と言われたコンピューターの総合商社に転職しました。もちろん、そこでもいかんなく力を発揮し、約10年間お世話になって、最後はその会社の過去最高の成果を出して有終の美を飾りました。でも、個人的に有頂天になっているそのときに父が亡くなるという体験をしました。この時不思議なことが本当にたくさんあったんです。

 

例えば、父が亡くなる年の元旦。ちょうど実家に帰っていたので、皆で有名な神社に行き、おみくじを買ったんですが、父がなんと「凶」を引いてしまったんです。
もちろん、みんな偶然だろうと思って、父も「大吉が出るまで引けばいいんだよ」と言いながらもう一度おみくじを引きました。
すると、なんとまた「凶」を引いてしまったんです。そして、その年の私の誕生日に入院し、ちょうど一か月後に急性骨髄性白血病で逝ってしまいました。
この他にも偶然だとは言えない現象がくり返し起こりました。優しくて正義感の強い父が教えてくれたこれらの出来事で、ますます目に見えない世界の探索に拍車がかかりました。

 

魂喜村から見る日の出

 

Q.そういう不思議な体験をされてきた福井さんが行っている「サトルセッション」。
たくさんあるプログラムの中でも一番気になるのですが、このセッションを受けることで何か変わりますか?

不思議な体験というと、なんだか日常とかけ離れた体験だから「自分には関係ないや」と思われがちなんですが、実はみなさんも、四六時中、不思議な体験をしているんですよ。ただ、ほとんどの方が「気のせいだ」と気に留めないだけです。ある人のことを思い出していたらちょうどその人から電話がかかってきたり、外出先でばったり会ったり…。そういうことってあるでしょ?

 

魂喜村からの眺め

実はこれらは、すべて現実と関係していて、その後の人生に大きく影響を与えているんです。別のいいかたをすると、日頃起こるすべての事柄は、偶然ではなくて、将来わかる必然的な出来事ばかりということ。つまり、24時間365日そして今も原因を作り、結果を経験しているというわけです。

 

じゃあ、意図的に結果を良くする原因が作れないの?と思いますよね?
そういう疑問に応えるべく「サトルセッション」では、論理とその使い方を深層の潜在意識という無意識層に根づかせていきます。
わかりやすくいえば、「無意識でいても、自分が目指すよい結果が出せる自分になれるセッション」です(笑)。

 

これをいうと話がうますぎるといわれそうですが、人生は実は非常にシンプルです。
セッションに参加された方なら、たぶんおわかりいただけると思います。複雑にしているのは自分が決めた、あるいは思い込んでいるルールや信念なのです。
人生がうまくいかない人に限って「~しなければならない」と思う事柄やルールを一杯お持ちのようです。
人生の真理メカニズムというのがあります。あなたが生きてきた時から死ぬまでの人生の本当の仕組みを知りたくないですか? それがわかると、すぐに必要のない間違った思い込みを手放し、軽くなってどんどん自分の実現したいことに向かって進めるのです。

 

「サトルセッション」では、この人生の真理メカニズムをわかりやすく、でも十二分に理解出来るセッションとして、ご縁のある方にお伝えしていこうと思っています。

 

森林の自然も残る今帰仁エリア

 

Q.今のところどういった方が「サトルセッション」を受けられていますか?

老若男女問わずいろいろです。ただ、ほとんどの方が、どこか人間関係がうまくいかなかったり、健康がすぐれなかったり、経済的な面で苦労されたり、本当に幸せな夢を実現する手前でそれらに足止めをくらっている状態にいるようです。

 

また、将来に自信が持てなかったり、将来の目標がはっきりしない方も意外に多いです。
いいかえれば、これから自分はどういう人生を歩めばいいのか?と自問されている方が多いのです。でもそれは、既に解決の入り口に来ている状態なので「サトルセッション」で解決の出口を見つけることは意外と簡単なのです。

 

それと、人生に疲れて単に癒されたいから…という方もいらっしゃいました。セッションの大部分は海を見ながらのワークショップや自然を肌で感じながらのセッションなので、そんな方にも効果的です。

 

参加される場合は、ぜひ心を開いて、まずいろんな話を受け入れる気持ちで参加してください。それがあれば、ほとんど解決できる自信があります。受け入れて損な話は一切ありませんから…(笑)。

 

魂喜村を取り囲む自然

 

Q.最後に魂喜村に興味がある方々へ何かあれば一言。

まず、リラックスして沖縄に遊びに来るような気持ちで来てみてください。みなさん、ここに来るだけで気に入ってもらえると思います。そのついでに、人生の本当の仕組みと生き方も学んじゃおうと…。そんな感じで(笑)。
人間は「考える動物」というものの、あまり考えすぎると混乱して、結果的に何もしない方を選んでしまうものです。結局一歩も前に進まない人生というわけです。それを変えましょう。

 

魂喜村 福井夫妻

自然豊かな中で、こういうヒーリングセッションをやっているところは日本でもまだ珍しいと思います。ぜひ、直感やインスピレーションで感じたまま来てみてください。
我々もある意味気ままにやっているので、いつまでやっているかもわかりません。役割が終わったと思ったら、次の人生に進みます。

 

この魂喜村という理想郷で皆さんとお会いできることを、楽しみにお待ちしています。